たまたま招待券を頂いたので、全く事前情報を入れぬまま、鑑賞してきました。

チラシを見ても、展示タイトルからも、
どんな展示なのか、あまりイメージできなかったので
特に期待もせずに行ったのですが

結論から言うと、すっごく面白かったです!!

作品の概要としては
『複数の参加者による協働作業(行為)を、映像、写真などに収めたもの』で

具体的には
『巨大な構造体に、縄をくくりつけて、人力によって引っ張り起こしたり、引き倒したりする』行為がメイン。

展覧会会場内に置かれたたくさんのモニターに
その行為の状況が映し出されていました。

展覧会のタイトル通り『縄』がキーワード

構造体に縄をつけて引っ張る動画↓

巨大な構造体↓

巨大な構造体に縄をつけて引っ張り起こす、イメージの模型

このテンションが気持ちいい。

『縄を引っ張る・引っ張り合う』という単純な行為だからこそ

気持ちが入ると言うか、のめりこめると言うか

共感できる感じ。

↑ この作品、すごく面白かった!

それぞれの浮島に乗ったミュージシャンたちが、楽曲を演奏するにあたって、
各自の楽器を演奏するためには、体につけられた縄を引っ張り合わなければならない。
誰かが演奏できる時、他の誰かは演奏ができないジレンマ。
真面目にやっているだけに、笑えてしまう。

 

展覧会の解説には

『東日本大震災後の、(中略)、震災からの復興を目指す地区の祭事の開催へと発展』や
『分断や対立を超えた協働作業や、連帯による可能性』などの
社会的な提言や問いかけを表すような言葉があり

一つ一つの作品概要を読むとそこにも、
作品の画面には映らない、裏設定や事情があり、
奥深さも素晴らしいと思ったけれど、

個人的には

もっと根本的な
『力を合わせて引っ張る、共同作業の楽しさ』と
『引っ張り合う、不自由さ』みたいな

この、誰もが知っているような感覚が思い出されて、
単純に楽しかった。

最後に、種明かし的な「なるほど!」な作品あり。

会場はかなり空いていて、空調も涼しく快適でした。
おすすめです!

会期 2021年7月17日(土)〜2021年9月20日(月・祝)
会場 東京オペラシティ アートギャラリー
住所 東京都新宿区西新宿3-20-2